鹿児島キラリ大賞の優秀賞をいただきました✨
私がこの仕事を志したのは、母がきっかけでした。
12年前、母は61歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。
認知症になってから、自分が自分でなくなっていく不安を抱え、母はとても辛い日々を過ごしていました。そんな時、髪をカットしてあげると、昔のように明るい母の笑顔に会うことができました。その笑顔がどてもうれしかったことがきっかけとなり、学び始めていた訪問理美容を本格的にやってみようと決意しました。
例えば、認知症を患っておられる方や、お体が不自由な方、病を患っておられる方々は、日々色々なお気持ちを抱えて過ごされています。
そのような方々に、綺麗になって笑顔になってもらいたい。様々なお気持ちに寄り添うことで幸せな毎日を送っていただきたい。その想いで日々お客様のもとへお伺いしています。
「おしゃれはもういい」とおっしゃる方でも、カット後にきれいになるとパッと表情が明るくなられ、
「きれいになったから外出したくなったわ」
「もう一度山形屋に行きたい!」
「またお見合いでもしようかしら」
と言って素敵な笑顔を見せてくださいます。
その笑顔は私たちにとって心からの喜びであり、こちらが元気をいただいています。
母は、今年亡くなりました。旅立ちのお化粧、エンゼルメイクを私がさせてもらい、母は旅立ちました。久しぶりのお化粧で綺麗になった母は、キラキラのアイシャドウで華やかになり微笑んでいるように感じました。
ただ髪をカットして綺麗に見せるのであれば、私でなくてもいいのかもしれません。つらい思いをしている人がいる、そんな人たちを笑顔にすることの大切さを母に教わりました。
これからも皆さまに心から笑顔になっていただけるよう、スタッフと一緒に前に進んでいきます。
今回、応援のメッセージを下さった皆さま、本当にありがとうございました。皆さまのあたたかいお言葉に涙が溢れました。
そしてこのような機会を設けてくださったリビング新聞の皆さま、きずなを支えて下さっている全ての皆さまにも心から御礼を申し上げます。
きずなの名刺の裏には、「お客様の笑顔、それが私たちの誇りです。」と書いてあります。
これからもこの言葉を大切に、一人でも多くの方を笑顔にしていきます。
本日にありがとうございます。